ひとつぶコレクティブ

HITOTSUBU COLLECTIVE

紹介

3.11の様々な当事者と一緒に表現の自由、政治、セルフ・ラブ(自分を愛すること)などをテーマにしたワークショップを提供しています。メンバーはそのとき、そのときに関わったり抜けたりできる、自由な形となっています。

 
 

共通認識

 参加者の主体性・身体を中心にする

人間は、自分を傷つけたものと向き合う力を持っています。しかし、その力とつながるためにはサポートしあう関係性が必要です。私たちは、表現を通して参加者が自分の問題意識・身体感覚に新しく意識を向けられたり、参加者同士が肯定的な関係性を作れる場を提供し、そのつながりや表現を通して参加者たちが自分たちが持っている力とつながれることを目的としています。この過程は「エンパワーメント」とも呼ばれます。

 

人の主体性を大事にすることは、言語化できないものを大事にするところから始まると思っています。上手く説明することができなくても、何だかモヤモヤしたり、嫌だったり、離れたいという気持ちが身体感覚として現れることがあります。そのようなものに意識を向け、参加者がより自分の体や感覚とつながれるような空間を作りたいと思います。

 セーファー・スペース

「Gaslighting」という言葉があります。ウィキペディアでは、「心理的虐待の一種であり、被害者にわざと誤った情報を提示し、被害者が自身の記憶、知覚、正気を疑うよう仕向ける手法」と紹介されています。私たちはもう少し広く、「自分の現実感あるいは自分の身体感覚が否定されること」というふうに使っています。意図的にガスライティングをされていなくても、悪意のない小さな差別(microaggression)を受けることで、自分の現実感を否定されることがあります。

 

個人同士の現実否定が構造的暴力を再生させてしまいます。例えば、障がい者の現実や身体感覚を否定する行動は「障がい者差別」という構造的暴力を再生させます。このような否定が重なり、傷が深くなり、「治らないもの」、ずっと抱えないといけないもの、傷があることが当たり前のこととなっていきます。傷が治れないようになっているから構造的暴力なのです。

 

このように日常的に、平凡に起きている小さい攻撃や否定によって構築されていく痛みや傷があります。私たちはこのような暴力を再生産しないように心がけたいと思っています。だから自分たちの差別意識を改善するために勉強し、対話します。また、いろんな立場を持つ私たちが守られる空間づくりを優先するために、差別意識や日常的な暴力の責任を取らない団体や人と一緒に活動しません。全ての参加者が安全だと感じれる空間を作るために、セクハラ・精神虐待・権力関係を維持する暴力を強くお断りします。

「マイナス」と言われているものを大事に

原発事故は他の構造的暴力に重なり、人々に膨大な被害をもたらしました。その被害はとても広くてとても深く、言語化しきれません。そのような現実とともに生きている中、「マイナス」と言われるものを感じるのは当たり前だと思います。同時に、特に意識せずに事故とともに生きることも当然です。原発事故に対する国の対応の暴力性により、健康被害にあってしまった人もいれば、新しく精神障がい者となった人たちや、より重い障がいを抱えるようになった人たちもいます。この状況の中で、いろんな体を持っている人たちの表現・形・気持ち・タイミングや時間の感覚・ニーズを肯定する必要があります。これが被爆者を見習った、原発事故に対する一つの正義感でもあると思います。

 

このような気持ちや状態を「マイナス」としてではなく、全ての気持ちを自覚して受け入れることによって学べることもあると思います。楽しさや明るさだけでなく、怒り・恐怖・不安・恨み・悲しみ、全ての気持ちを大事にしながら知恵を作っていく過程を大事にします。これも日常の中に消される暴力性や不条理の確認にもつながり、被害を作り出している構造を可視化し、その中で人が選ぶ選択肢や、その人が感じる気持ちを肯定する居場所をもっと広く作っていきたいと思います。

 

統一された体の理想像に自分の体を無理矢理はめようとし、どんどん元気を無くしていくのではなく、自分のあり方を振り返ることによって自分のあり方・限界・容量・能力に関する知識を深め、経験してきた痛みや不合理を消化し、今の自分を愛する方法を一緒に考えていきたいと思います。

 

プロジェクト

  • 原発事故に影響された様々な当事者同士の対話や、関心のある方々との対話を企画します。当事者同士のつながりや対話が今後、原発事故に関する課題と向...

  • 一人一人のつぶやき。そのときの自分の一面。自分の感覚で表現してみたりすることは誰かの力になれるし、自分を大事にする行為でもある。そういう粒を...

  • あなたの体はあなたのものです。あなたの体はあなたに何を伝えようとしているのでしょうか?様々な切り口から体と新しい関係性を見出してみましょう。

問い合わせ

 

最近の取り組み

 

資料・おすすめ

 
精神的ケア
トラウマに関して

初めての方は『トラウマのことがわかる本 生きづらさを軽くするためにできること』がおすすめです。イラストも入っていて、分かりやすくまとめています。もっと詳しくは『トラウマと身体』、または『身体はトラウマを記録する』を読むといいです。トラウマに関する最新的な研究を紹介し、トラウマがどのように身体の組織を影響するのかを丁寧に説明しています。複雑性PTSDのウィキにも基礎的な情報がまとめられています。このワークブックは自分でできる治療やセルフ・ケアを紹介しています。

アメリカの心理学者マーシャ・リネハン著のワークブックやマニュアルがおすすめです。境界性人格障害の療法に向けた出版が多いですが、一般の方でも役立つ内容がまとめられています。感情の対処の仕方を肯定しながらも、メディテーション・呼吸・イメージ想像(ヴィジュアライゼーション)などを通して、ストレスとなる状態に対する反応の仕方を少しずつ変えていく療法です。

非暴力的コミュニケーション

トラウマに配慮した非暴力的な空間づくりの理論・エクサーサイズ・事例などをまとめたサイトです(英語のみ)。

イカロス・プロジェクト

Icarus Project(イカロス・プロジェクト)は精神障がい者が立ち上げた団体です。残念ながら多くの精神障害者は偏見を持っている支援者に頼りながら生活する選択肢しかなく、そのような現状の中で自分たちのニーズに応えるような資料・空間作りを作って行くために団体が立ち上げられました。アメリカではその資料や報告書も高く評価されるようになり、NPO・支援団体・学校のプログラムで教材として使用されることがあります。現在、「精神薬から離脱するためのハーム・リダクション・ガイド」の冊子しか日本語に翻訳されていません。

むむむブログ

むむむ (autonomous health resource)さんのブログがおすすめです。ブログが古いため、多くのリンクが機能しなくなってしまいましたが、フェミニスト医療(避妊治療・性教育・精神的ケアなど)の情報を紹介しています。

原発事故

原発事故関連の問題や情報が膨大であるため、ごく一部のサイトしかまとめていません。

​汚染情報

土壌汚染情報は、 みんなのデータプロジェクトFukushima 311 Voicesでまとめられています(ふくいち周辺環境放射線モニタリングプロジェクトが土壌汚染図を作成していますが、サイトが少し使いにくいです)。『「図説」17都道府県放射能測定マップ+読み解き集』もおすすめです。空間線量は、Safecastが一番広く定期的に測定しています。飲食類の汚染情報は、minnanodsのデータベース地元の市民測定所に問い合わせるのがおすすめです。また、べくれでねがたらちねは厳密に多くの食料を測定しています。個人の被ばく量や健康影響に関しては、甲状腺検査・内部被ばくを測るホールボディーカウンター・尿検査などを提供している市民団体があります。

長年、原発事故について報道し続けた記者が作った情報まとめ・分析サイト。ファクトシートなど、事故後、基礎知識となる内容がまとめられています。

原発事故後、幅広く避難・被ばく・賠償・訴訟・健康被害の問題などを取材してきたフリーランス記者の鈴木博喜氏のブログ。マスコミが報道しない情報が非常に丁寧に取材されており、とても頼りになります。

フリーランスで原発事故関連の取材を続けて来たお笑いコンビの夫婦。一次資料の問題点の分析や紹介が徹底しています。情報量は膨大です。講演を聞く機会があればおすすめします。

1975年から原子力産業に関する市民研究所として原発や放射能に関する調査を行ったり、情報をまとめてきた団体です。前代表の高木仁三郎氏の活動は「ライト・ライブリフッド賞」で評価され、市民と科学者同士のつながりを大切にしてきた団体です。特に、被ばくは放射線についてのFAQ放射能ミニ知識は、放射線の基本知識・被ばくを避ける方法・放射線測定団体など、日常生活に役立つ情報をまとめています。

東電の責任者が被告となっている唯一の刑事裁判です。裁判を通して明らかになった事実がたくさんあります。

日本で活動している環境団体です。特に、甲状腺癌や県民健康調査についてまとめています。

被ばく労働

被ばく労働を考えるネットワークが除染作業員・原発作業員の実態を追っています。また、東京新聞の「ふくしま作業員日誌」(片山夏子氏著)の報道も頼りになります。

反原発・脱被ばく教育

市民科学者の高木仁三郎氏が始めた高木学校に加わり、長年反原発活動を続けてきた崎山比早子氏(疫学専門家)と仲間がまとめたサイトでたくさんの基礎的情報がまとめられています。また、原子力資料情報室がまとめたFAQ放射線ミニ知識もおすすめです。

 
フェミニスト・クイア・ジェンダー
リプロな日記​

日本や海外の中絶、避妊薬、流産、お産に関わる制度などについてブログしている研究者です。特に中絶薬に関する厚生省主張問題点まとめ​がおすすめです。また、ここここに中絶薬の情報がまとめられています。

​トランスジェンダー

基礎知識は、レインボーライフの記事などがおすすめです(レインボーライフの定義には問題がありますが、スタートとして)。また、トランスジェンダーの人たちを受け入れる空間の作り方(例:教会・NGO・会社など)には、松戸市のガイドラインがおすすめです。ジェンダー・ウィキペディアにより詳細の情報がまとめられています(英語のみ)。「トイレ問題」の解釈に関してはこの記事がおすすめです。ホルモン・手術などの情報まとめには、先ほどのレインボーライフがおすすめです。コミュニティー・センターaktaでも当事者向けの企画が定期的にあります。

インターセックス・イニシアティブ

インターセックスの人たちの人権を守るために活動している団体です。インターセックスとは、「外性器・内性器・内分泌系(ホルモン異常など)・そして場合によっては性染色体などが、『普通』とされる『男性』もしくは『女性』と異なる場合」です。教育・医療関係の方などに特に大事な資料・情報がまとめられています。

B.G.U.(Be 自由)

セルフ・ラブ(自分を愛すること)を表現しているバイリンガル(日本語と英語)のZINE(無料)を作っています。LGBTや日系の物語や描写が多く、様々な立場からセルフ・ラブや自己肯定を大切にしています。

 

C.I.P. BOOKS

『ヘロインズ』の翻訳など、静岡県で活動している書籍とZineの翻訳・出版プロジェクトです。

ばばぼしネットラジオ

最近は #itisrape_japan や性暴力に反対するフラワー・デモなどで活動しているDJ北原みのりさんが2007~2016年まで続けていたネットラジオです。視聴者に話しかけるように話してくれる北原さんのラジオはとても聴きやすく、日常的に感じる違和感やモヤモヤなど、共感できるような経験について面白く、優しく、話しています。

 
ZINE作り
ZINEとは

ZINEは、個人で作った小さい本です。名前の由来は「magazine(雑誌)」から来ます。自分で好きなものを自由に表現できます。冊子や絵本、雑誌、アルバムのようなものでも、内容はとにかく自由です。ジン・フェアなどで交換して新しいつながり・気付きやコミュニティー作りにつながります。 もっと詳しくはこちら

 

ZINEの作り方

誰でも、どんなテーマに関しても作れます!

 

① テーマを工夫する。表現したいことがありますか?または、自分の日記・落書き・写真・絵・作文などなどを振り返ってみると、どのようなテーマが見えてきますか?テーマは趣味、政治、日記、家族、友達、グチ、資料まとめなど、なんでもありです。イメージがつかなければ、IRABarbarian Booksで紹介されているZINEが参考になるかもしれません。

 

② コンテンツを作り始める。テーマと関連するものを集め始める。例えば、写真、日記、切り貼り絵、イラストなどなど。

 

③ ZINEの表紙のサイズを決めて、コンテンツをアレンジしていく。

 

④ 印刷、またはデジタル化。

 

⑤ 共有:ZINE FAIRに持って行ったり、インフォショップや地元のカフェ・図書館などに置いてもらう・販売させてもらったり、PDFとしてネット上に挙げるなど。

 

自分で一つのZINEを編集するのが大変だったら、友達と一緒に作ったり、ZINEを編集している団体の作品募集に自分の作品を作るのもおすすめです。

印刷ショップ

Irregular Rhythm Asylum(東京)

 
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